コミュニケーション能力開発 わかり合えるように表現する。
会社には、いろいろな人が集まっています。叱咤激励して部下を動かそうとする上司、面倒見がよすぎる同僚、同じ職場でなければ、言葉を交わすこともなかったであろう部下などなど。
たとえ、夫婦や恋人、親子であっても、以心伝心、察し合える関係になるまでには、それなりの努力が必要なのですから、まして、相手が他人である職場となれば、わかり合うための努力は、不可欠といっていいでしょう。
だから、努力している。一生懸命、こちらの意図を伝えようとしている。でも、努力すればするほど、関係が悪化していくようで、イライラしてしまう。
そんな体験をすることがあるのは、同じ「リンゴ」といっても、自分が思っているリンゴと相手にとってのリンゴの意味が違っているからです。
では、どうすれば、自分が思っている「リンゴ」を相手にわかってもらい、相手が思っている「みかん」を
相手が思っているように解釈することができるのでしょうか。
スイスの精神科医ユングは、人には、持って生まれた考え方の指向があるといいました。
そこで、鶴田育子のコミュニケーション能力開発では、スイスの精神科医ユングのタイプ論をもとに、自分と他者のコミュニケーションの特徴を把握。コミュニケーション・スタイルの違いを認識し、
どんなタイプの人とも、場面に応じた最善の方法でコミュニケーションがとれるようにしていきます。
自分自身を100%表現しながら、結果的に、人間関係が滑らかになっていく。
夢のような話を実現してみませんか。
コミュニケーション能力開発の基本理論となるMBTIについて
MBTI(マイヤーズ・ブリッグ・タイプ・インディケーター)は、スイスの心理学者ユングのタイプ論を元に、キャサリン・クック・ブリッグとイザベラ・ブリッグ・マイヤー母娘が、1940年大に開発した性格検査です。
MBTIでは、心の機能を8つの指標で表し、16のタイプに類型化しています。
類型化された16のタイプ表
心の機能を表す8つの指標
エネルギーの方向性:
1)個人の外界で用いられる外向 E:Extraversion
2)個人の内界で用いられる内向I:Introversion
知覚機能:
3)五感をもとに情報を集める感覚機能S:Sensing
4)関連性、パターンなどから情報を集める直観機能N:Intuition
判断機能:
5)原理原則に照らし合わせて結論を導く思考機能T:Thinking
6)自分の価値観や気持ちに照らし合わせて結論を導く感情機能F:Feeling
外界との接し方:
7)情報を集めることを優位とし、外界に臨機応変に臨む知覚的度(P:Percieving)
8)外界に枠を設け、体系立てて外界に臨む判断的態度(J:Judging)
参考コラム
MBTIIマイヤーズ・ブリッグ・タイプ・インディケーター(Myers-Briggs Type Indicator)は、スイスの心理学者ユングのタイプ論を元に、1940年代、キャサリン・クック・ブリッグとイザベラ・ブリッグ・マイヤー母娘が開発した性格検査です。データーの収集、分析をライフワークとした母娘の研究は、アメリカCPP社に引き継がれ、STRONG, TKI, FIRO-B, CPIなど、目的を異にするアセスメントともに開発が進められました。現在では、信頼性、妥当性の高いアセスメントとして、40数カ国語に翻訳され、世界中で、活用されています。
コミュニケーションの円滑化、ストレスマネジメント、自己開発、チームワークの向上、リーダシップスキルの開発、多文化理解など、幅広く使えるアセスメントです。
では、具体的にMBTI がどういうものなのか。ちょっと実験してみましょう。
利き手というのがあるように、利き目というのがあるをご存知ですか。
ご自身の利き目が右目か左目か、確かめてみましょう。
1)両手の平を重ねて、親指と人差し指の間に三角を作ります。
2)そこから、遠くにある一点を両目でみる。
3)次に、右目をつぶってみる。
4)今度は、左目をつぶってみる。
遠くにある一点が消えたのはどっちの目でしたか。
消えたほうが、あなたの利き目です。
人間は、普段、両目を使って日常生活をこなしています。だから、自分の利き目がどちらか知っている人は、案外少ないものです。それでも、利き目というのは、誰にでも、必ずあるものです。利き目は、生まれたときから死ぬまで利き目で、年齢を重ねると共に、利き目が、右になったり、左になったりすることはありません。
利き目同様、どんな人にも、生まれたときから死ぬかで変わらない思考の指向があるとするのが、MBTIの基本理論で、それを見つけるための手段が、アセスメントです。
MBTIでは、個人が、エネルギーを外界から補給しているのか、それとも、内界からか。情報を収集する際は、感覚機能を優位に使っているのか、それとも直感機能か。判断を下す際は、思考機能優先か感情機能か。外界に対しては、判断的態度をとるか、知覚的態度をとるか、という対になっている4つの指標を組み合わせて、16のタイプを生成します。
自分のこと、あるいは、周りの人のことを考えてみてください。
他人とワイワイやっていると、元気になる人がいる一方で、一人で森の中を歩くと充電されるタイプの人がいる。
過去の実績とデーターが大事という人がいる一方で、将来の見通しはどうなるのかということを重視するタイプの人がいる。
論理的裏づけがなければ、納得しない人がいる一方で、人間一人ひとり違うのだから、関係者の気持ちを無視するわけにはいかないというタイプの人がいる。
締め切り、スケジュール、計画重視の人がいる一方で、ラストスパートで実力が全開するというタイプの人がいる。
どうですか。
アメリカで一番多いのは、ESTJです。かいつまんでいうと、社交でエネルギーを補給し、データーを重視し、論理的判断をし、判断的態度で日常生活を送っているというタイプです。
ESTJと対にある指向を持っているのが、INFPタイプです。INFPの人は、どちらかというと、一人でいるほうが考えがまとまる。将来を視野に入れて情報を収集する。対人関係を大切にし、新しい情報には、柔軟に対応する傾向があります。
では、ESTJが多い職場で、INFPの人が働いていたら、どうなると思いますか?
会議とは、ブレーンストームの場と思っているESTJのそばで、INFPは、じっくりと状況を眺め、自分の中で構想を練っているでしょうから、ESTJは、会議にも参加しないで、胡散臭いやつだと見られているかもしれません。
どちらのタイプがいいとか、悪いということは、まったくありません。
もって生まれた思考の指向が、違っているという事実があるのみです。
ふつう、人は、自分のやり方が王道だと思っているので、人には、それぞれ生まれ持った指向があるのだと気づくだけでも、人間関係が楽になっていきます。
チームワーク向上のセミナーなどでは、さらに、同じタイプの人が集まって、「先週末、どうやって過ごしたか」といったテーマで話し合いをしたりまします。
情報収集の際、感覚機能を優位に使っている人は、「朝、7時に起きて、コーヒーとクロワッサンで食事をし、それから、弟に電話しました。1時間くらいはなしこみました。そのあと、家族と10時の映画にいきました。主演は、〜で、〜のシーンでは」と言い、直感タイプの人は、「とても、いい天気だったので、ハイキングに行きました。雨上がりで、緑がひときわさえ気持ちよかったです。新鮮な空気を吸いながら、将来のことをあれこれ考えて歩き、戻ってから、家族と食事をしました」というでしょう。
ぜんぜん、違うんですね。説明のしかたが。
こうしたエクササイズをすると、タイプの違いで、どのくらい話しかたが違うのかということが実感できるので、自分は自分でいいのだという自信がつき、また、タイプの違う他人に対しても、寛容になれます。
ちなみに、セミナーは、初日に、MBTIとはなにかというプレゼンテーションがあり、その後、目的別ワークショップが3−5日、日を改めて、個人セッションがつくという形式になっています。
また、過去にMBTIを受けたことがあるが、結果に納得できなかったという人がいる場合などは、10数ページにわたるカラーの分析結果が出てくるMBTIステップII(フォームQ)を使って、カウンセラーと話し合いを重ねます。MBTIステップII(フォームQ)では、4つの指標がさらにフォセットと呼ばれる5つの分野にわけられており、たとえ同じタイプであっても、まったく同じ人はいないのだということが一目で理解できるようになっています。
ならば、最初から、MBTIステップIIを使えば、いいではないかと思われるかもしれませんが、最初から、MBTIステップIIを使うと、あまりの情報量に圧倒されて、十分な結果を得ることができないまま終わってしまう可能性が高いので、初めての方には、4枚の分析結果が出てくるフォームM(MBTIステップI)を使います。
セミナーでは、その後、タイプの違う人たちが集まる場で、それぞれが持つ特性を最大限に発揮するためには、どうすればよいかといったテーマで話し合いが進められます。
例えば、ESTJ は、INFPに、考える時間を与える。INFPは、今考えているので、考えがまとまったら、伝えますとはっきり言うというように話し合いが進められていくのです。
自分の指向を知っているのと知らないのでは、世の中の見え方がずいぶん違ってきます。周りの人の指向を知っているのと知らないのとでは、人間関係の質にも、ずいぶん影響が出てくるもです。
円滑なコミュニケーションは、自分を知り、相手を知り、相手に通じる言い方で、自分の意思を明確に伝える練習をするところから始まります。
コミュニケーションのしかたは、MBTIのアセスメントを使わなくても、カウンセリングで対応できますので、円滑なコミュニケーションを目指していらっしゃる方は、是非、ご一報ください。
MBTIを利用したセミナーのご要望も随時受け付けています。
参考書籍
コミュニケーションのしかた
明日香出版社 1997年刊 定価1200円
自分をまるごと理解してあげましょう。そこからコミュニケーションが始まります。(著書カバーより) 潜在意識の力をブロックする意識の有り様に注目し、自分との対話のしかたをわかりやすくまとめた書。